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やっぱり、「白いご飯の上」が一番 北洋海産㈱

こんにちは、ふるさと応援係です。
今回は、「明太子」をお礼の品として提供していただいている、福岡県中間市に本社を構える北洋海産株式会社さんへ訪問、社長の平田さんにお話を聞いてきました。

正門

「明太子」って、どんな食べ物?


皆様、ご飯のお供として馴染みの「明太子」。改めてですが、そもそも「明太子」ってどんな食べ物なんでしょうか?

ヘッダー

塩付にした”すけとうたら”の卵を、”たらこ”に仕上げて、唐辛子で漬け込んだものですね。

↓ この青いタンクの中に、”たらこ”と”調味液”が入っているんです。

樽漬1

「冷凍すけとうたらの卵」から明太子の製造に成功


御社のHPを拝見させていただいたところ、「冷凍すけとうたらの卵」から明太子の製造に成功したという内容がありました。この製造は、御社が最初だったんでしょうか?

当時、北海道でとれる”たらこ”から辛子明太子を作ってましてね。昭和40年ぐらいだったかな、すり身用にとっていた時にでる”卵”を船で凍結して持ってくるんです。その頃は、戸畑(北九州市戸畑区)に、ニッスイがあったんです。で、「これ(卵)、どうにかならんかな?」と、うちの親父に相談があったんです。それでやってみようとなって始めたんです。
30年くらい前に、この業界に入って当時を知っている人からは、言われましたもんね「おたくの社長が一番最初に始めたんだもんね」と。
船の上だから、すぐに加工出来ない、凍結させるじゃないですか、そういった経緯でうちが始めたって過去を知っている人もいなくなったもんでね。本当に最初だから”最初”って書いておこうと思って。

冷凍卵の凍結速度や貯蔵条件が及ぼす品質への影響があって、凍結によって粒の状態や味への変化が生じるそうです。
冷凍卵を日本で最初に加工した技術は、当時誰もなし得なかったそうです。

「真子」ってなんでしょうか?

これも御社のHPにありましたが「真子」って何でしょうか?

「真子」は、「まこ」と読みます。卵の成長度合いによって呼び方が変わってくるんです。
・ガム子(卵が成熟していなくて、ガム状になっている。未熟)
・真子(産卵する前の成熟した卵巣)
・水子(約半分が産卵されたもの)
真子を仕入れて明太子にするんですが、ちょうど今が仕入れの時期で、取材に来られる前に丁度、入札していたんですよ。うちで、だいたい年間に500トンくらい使いますね。

ありがとうございます。勉強になります。晩御飯の時に、家族に自慢できそうです。(笑)

↓ 原料の”たらこ”は、このよう”カチカチ”に凍ってに届きます。

原料1

KIREKO「きれこ」という言葉は、世界で通じるそうです。

原料2


北洋海産さんの「明太子」の特徴は?


 社長、御社が作る明太子の特徴を教えてください。

原料としては、アメリカ産すけとうたらの卵を主に使っています。アメリカ産の卵は、粒子が立っていて口に入れたときに”プチッ”とした食感があります。
 塩は、海水を太陽と自然の力で、約2年かけて結晶させて、丹念に作り上げられた「天日塩」を使用してます。
 水は、電解還元水(水素水)を使って安心・安全をテーマとしています。
 ダシは、このあたり(北九州)の味の基本 ”鰹”と”椎茸”から作った「白だし」を調味液に使用して、北九州の明太子を作りあげました。

↓ 調味液です。この液が、美味しい明太子を作るんです。

調味液2

 唐辛子は、甘口と辛口の唐辛子をブレンドしています。甘口の唐辛子で風味を出して、辛口の唐辛子で辛味を出したいという”こだわり”から生まれました。

唐辛子1


 明太子作りにはアルコールを入れるんですが、日本酒を使うメーカーさんが多いんですけど、うちはワインを入れています。ワインを使うことで卵の浸透圧が上がり、調味液が卵の一粒一粒により一層染み込むんです。卵独特の臭みも取り除かれて、口当たりの爽やかな明太子に仕上がります。

工場内には、こんな言葉も掲げられています。

工場内2

社長の好きな「明太子」の食べ方は?


なんとなく答えは想像できるのですが、お好きな食べ方を教えてください!

これは、もう!! 「白いご飯にのせて食べる」です。これしかないよね(笑)

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「明太子」屋さんが、こっそり教える”アレンジレシピ”もよかったら、こっそり教えてください。

時代に乗っかってフランスパンにのせて焼くというもの美味しいですね。実は、うちの卸先に四国のパン屋さんがあって、なんと1日に2,000本明太子パンを売るんですよ。すごいですよね。当時、おそらく一番最初に明太子パンを始めてたんじゃないですかね。福岡にもなくて、四国から取り寄せて食べてみたら、ものすごく美味しかったんです。

ここで社長からQRコードを見せられ、読み取ってみてと。

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読み取ってみると、インスタグラムへ。

実は、このアカウント社長の奥様が運営されているとのこと。
きれいな写真、素敵な動画編集。「奥様、編集お上手ですね」と社長にお話しすると。

いろいろアレンジレシピやってるけど、好きなのはやっぱり「白ご飯に明太子!」なんですよ。編集にしても、最初の頃を見ると自分でも「消したい」って言ってますよ(笑)
切れこだったら、料理にも使いやすいですよね、小売店だと”綺麗な形をしていないと”とか普通の明太子は高くて料理に使うと、どこか「もったいない」という感じがするからですね。
薬味代わりにも使えますもんね。

明太子3

中間市の印象は?


会社の創業は、昭和32年。昭和42年には、日本初の冷凍すけとうたらの卵から「辛子明太子」加工に成功。昭和48年に、中間市で北洋海産として法人化。中間市で50年近く事業をされる北洋海産株式会社。平田社長に中間市の印象をお聞きします。

昭和48年に、中間市で事業を始めた頃は、東中間の電停近くだったんです。それから、平成11年に現在の上底井野に新工場を建設して、もう20年経ちました。
中間市は、遠賀川が流れ、河川敷には菜の花が咲き、秋にはコスモスも。静かに暮らせる”いいまち”だと思います。

北洋箱

工場見学を案内していただいていた営業課長さんからは、福岡県民ならば皆さんが知っている会社さんとの取引や、明太子パンで有名な”パン○○○○”さんともお取引があるとのことを教えていただきました。今後、ますますご活躍と思われる北洋海産さんでした。


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